約2年間ほとんど毎日お弁当を作り続けました(田中雅桜)

クリッピングから
毎日新聞2022年5月16日朝刊
読者投稿欄「みんなの広場」
母たちの弁当を作っています
中学生 田中雅桜15(東京都)


  私は中学1年生の時から
  母と姉のお弁当を作っています。
  きっかけは、訪問介護の仕事をしている
  母の手伝いをしたいと思ったことでした。


  姉が高校生になり、お弁当持参になったため、
  ついでに母の分も含め、
  私が作ってみようと思いました。
  エンジニアの父はコロナで在宅勤務のため、
  お弁当は必要ありません。


  はじめは何を作っていいか分からず、失敗ばかりでした。
  朝、晩にご飯を用意してくれる母の大変さも
  身をもって体験しました。
  面倒くさいと感じたこともあったけれど、
  約2年間ほとんど毎日お弁当を作り続けました。


  こんなに続くとは思ってもいませんでしたが、
  今では素早く、色とりどりで、
  バランスのよいお弁当をつくることができるようになりました。


  私と姉は今年、それぞれ受験を目指すことになります。
  でも、早起きして勉強しても
  あまり頭に入らないことを知りました。
  だから私はこれからも毎朝、
  母と姉のお弁当を作り続けようと思っています。
  少しでも母の手助けになれたらと思うからです。