柴田元幸編・訳・註『英文精読教室(第1巻/第2巻)』(研究社、2021)

月に一度か二度、新宿まで出掛ける。
Book 1st. を覗きに行くのだ。
近所の書店(一軒だけになってしまった)、
隣町の大手書店支店(それなりに広い)でも手に入らない本がある。
どうしても手元に置いておきたい本かどうか、
現物に触れて確かめたい。


予算に限りはあるし、その資金を自覚なしにアマゾンに投入して、
街の本屋をつぶすことに手を貸したくない。
存続を願う店で自分のお金を使うのが一番の支援だ。


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柴田元幸さんが編・訳・註すべてを担当した
全6巻シリーズ(既刊は2巻)『英文精読教室』が
研究社から刊行開始されたことを(アマゾンで)知った。
本日の最優先の目標はこの二冊だ。
柴田さん自筆のポップが付いている。


  翻訳家が「原文で読む楽しみを!」なんて言うのって
  矛盾している気もするのですが、
  ずっと前からこういうこともやってみたかったのです。

                      柴田元幸


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万年筆で書かれている。
柴田さんはこういう文字を書く人なんだな、
と知ることができて楽しい。


お財布に用意してきたB&B(Book & Beer)資金を使って、
二冊とも購入した。
本との出会いは、人との出会いにも似て、
「一期一会」である。
気に入ったら、後悔しないように買っておく。
普段倹約して質素に暮らせばいいのだ。


本シリーズは、4月、7月、10月と
三ヶ月おきに二冊ずつ刊行される予定になっている。


物語を楽しむ

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他人になってみる

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翻訳夜話 (文春新書)

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