クリッピングから
集英社読書情報誌「青春と読書」2023年6月号
インタビュー 鎌田實
『教えて! 毎日ほぼ元気のコツ 図でわかる鎌田式43のいい習慣』
ーー健康寿命を延ばすことに影響している要因として
「社会的なつながりの多さ」が挙げられています。
これは「禁煙」「適切な酒量」「太りすぎない」よりも
大きな要因だとされています。
長いコロナ禍で社会とのつながりを絶たれた人も多いと思います。
これから再びつながるにはどうしたらよいでしょうか。
鎌田: 閉じこもらないことが大事です。
社会とつながるために「自分の殻を破ろう」などと
難しく考える必要はなくて、まずは外に出て、散歩をしてみる。
散歩が安定してできるようになったら、買い物に行く。
それから図書館に行ってみる。
(略)
そうしているうちに、公民館の趣味の会に出てみようかな、
という気持ちになるかもしれない。
自分は歳をとって大変だと思っていたら、
もっと大変な人がいるとわかって、
ボランティアや手伝いをするようになるかもしれない。
気づいたら社会とのつながりができているものです。
で、そのつながりは、間違いなく認知症予防にもなるし、
筋肉をつけるし、自分の人生を面白くしてくれます。
自分にできることを少しずつ積み重ねていくことで、
自信がつき、健康になり、人生が生き生きとしてくるはずです。
(p.69)
(構成=砂田明子)
(内容のよさと書名が気に入って購入。「ずぼら」でも大丈夫!だって)