クリッピングから
朝日新聞2024年6月22日朝刊
シンポジウム「スポーツと熱中症」
朝食を工夫し栄養強化
海老 久美子(立命館大学スポーツ健康科学部教授)
夏場になるとどうしても食欲が落ちてしまいます。
私たちが一日に取っている水分量の半分は、
食べ物から摂取しています。
食欲が低下して食べられないというのは、
水分も補給できなくなっていることだと
自覚していただきたいです。
特に気をつけていただきたいのが、朝ご飯です。
寝ている間は水分補給することができず、
絶食状態になります。
起床後2時間以内に、
糖質とたんぱく質を含む朝食を取ることが大切です。
主食、主菜、副菜、果物、乳製品。
これらをそろえるのが理想ですが、難しいのが実情ですよね。
工夫して、色んなものをプラスアルファで乗せて
栄養強化しましょう。
例えば主菜は、
卵・肉・魚類・納豆などを二つ組み合わせたいところ。
納豆ご飯にじゃことメカブを加えると、
バランス良く栄養がとれます。
夏でも、のどごしの良いそうめんなら食べられる子どもも多い。
それだけだと栄養は限られるので、
豚肉やオクラを乗せてみる。
いろんなシーンに合わせて何をどう食べていくのか。
ぜひ、暑くなる前の今だからこそ考えておきましょう。