テレビ

ダニエル・デフォー/武田将明訳『ペストの記憶』(研究社、2017)

Eテレ「100分de名著」が9月にこの本を取り上げた。 ダニエル・デフォー『ペストの記憶』(研究社、2017)を読む。 番組で講師を務めた武田将明東京大学大学院准教授が新訳に挑戦している。 ペストの記憶 (英国十八世紀文学叢書[第3巻 カタストロフィ])作者:…

100分de名著『ディスタンクシオン』(講師:岸政彦)

あんなに楽しみに待っていたのに 25分があっという間に過ぎてしまいます。 Eテレ「100分de名著」。 12月は番組初、社会学の名著を取り上げました。 ピエール・ブルデュー『ディスタンクシオン』(講師:岸政彦)です。 NHK 100分 de 名著 ブルデュー…

高樹のぶ子『少女霊異記』(文藝春秋、2014)

Eテレ「100分de名著」11月の講師、作家・高樹のぶ子が 番組テキスト「はじめに」で紹介していた。 「現代の文学ではなく古典と思いきり格闘したい」と2014年に発表した作品。 『少女霊異記(りょういき)』(文藝春秋、2014)を読む。 少女霊異記作者:高樹 …

100分de名著『伊勢物語』(高樹のぶ子)

クリッピングから 朝日新聞2020年11月14日朝刊 読書欄「週間ベスト10」 今週のベスト10は 紀伊國屋書店全店調べ、文芸部門(3〜9日)。 第1位は『伊勢物語』NHK 100分de名著 2020年11月 高樹のぶ子著 日本放送協会・NHK出版編(NHK出版)でした。 7月の吉本…

100分de名著/『陰翳礼賛』—光と影が織りなす美(島田雅彦)

10月のEテレ「100分de名著/谷崎潤一郎スペシャル」もいよいよ最終回。 同居人は仕事に出ているので二人分の大王名著弁当を作って、 放送開始に備えます。 海苔おかかごはんと黒胡麻ごはんハーフ&ハーフ。 卵焼き(ウルシヤマで焼いてます)。ほぐし焼き銀…

100分de名著「谷崎潤一郎スペシャル」(講師:島田雅彦)

NHK Eテレ「100分de名著」聴講4ヶ月目になりました。 吉本隆明『共同幻想論』、ミヒャエル・エンデ『モモ』、 ダニエル・デフォー『ペストの記憶』に続き、10月は谷崎潤一郎スペシャル。 島田雅彦(作家、法政大学教授)が講師を務めます。 作品朗読は吹越満…

先崎彰容『ナショナリズムの復権』(ちくま新書、2013)

NHK Eテレ「100分de名著」サイトを見ていたら 番組プロデューサーAの「こぼれ話」に目が止まった。 7月放送・吉本隆明『共同幻想論』の舞台裏エピソードだ。 引用する。 (略) ただ、いったい誰を解説者に据えるかということについては悩みました。 古くか…

新メニュー「名著弁当」できました

大王食堂の新メニュー「名著弁当」です。 と言っても中味と名著はまったく関係ないんです。 7月のEテレ「100分de名著/共同幻想論」が面白かったので、 8月「モモ」、9月「ペストの記憶」と続けて見ることにしました。 毎週月曜22時25分から50分までの25分間…

吉本隆明『改訂新版 共同幻想論』(角川ソフィア文庫、1982/2020)

シェルパに恵まれると難解と言われている書物も最後まで読めるものだ。 吉本隆明『改訂新版 共同幻想論』(角川ソフィア文庫、2020)を読む。 道案内をしてくれたのはNHK Eテレ「100分de名著」7月講師・先崎彰容さんだ。 改訂新版 共同幻想論 (角川ソフィア…

100番目の名著は『モモ』でした

Eテレ「100分de名著」、 7月の吉本隆明『共同幻想論』(講師:先崎彰容/全4回)がとても楽しかったので、 8月も続けて視聴することにしました。 今月の名著はミヒャエル・エンデ『モモ』です。 2011年4月に番組が始まり、今回で100作品を迎えました。 講師…

テレビ東京「池上彰の参院選ライブ」

昨日はテレビに齧り付いて テレビ東京選挙スペシャル「池上彰の参院選ライブ」を見る。 ちょっと毒のあるキャラクター、Vチューバー・イケガミ君が新登場して 番組がさらに進化しているのがうれしい。 (テレビ東京・番組ホームページより。パートナー大江ア…

500円近いラテ、毎朝飲めるわけないじゃん

クリッピングから 「モーニング」2019年7月4日号 秋月りす「OL進化論」ないしょ話、その1344 つっこみ今昔(こんじゃく) バブル時代のトレンディドラマ 「どうぞ」 当時の人々 「へっ 独身のOLがこんな部屋 住めるわけないじゃん」 「リアリティないよー」 …

朱野帰子『わたし、定時で帰ります』(新潮社、2018/新潮文庫、2019)

世を挙げての「働き方改革」の時流に乗っかった作品と思いきや、 人物描写にリアリティがあって最後まで一気に読ませてしまう力がある。 朱野帰子(あけの かえるこ)『わたし、定時で帰ります』 (新潮社、2018/新潮文庫、2019)を読む。 わたし、定時で帰…

三部(さんべ)けい『僕だけがいない街』(2013-17)

僕が務める会社では同僚たちがあれこれ工夫して セミナー、ワークショップを開催している。 もちろん、ビジネスにつなげることが第一目的だが、 商売の前に自分が「目ウロコ」で発見したり感動することが大事だ。 自分がいいと思えない企画を顧客に自信を持…

井上ひさし『ブラウン監獄の四季』(単行本1977/河出文庫2016)

若い時分に単行本で読んだ記憶があるから 僕は既に社会人になっていただろうか。 道化のユーモアをまといながら、 これほど反骨で、これほど激しく闘っていたのだなぁと思った。 井上ひさし『ブラウン監獄の四季』(単行本1977/河出文庫2016)を読む。 ブラ…

3年過ぎて、じぇじぇじぇ

変化の激しいこの時代に 3年前の流行を記憶している人は少ない。 「じぇじぇじぇ」と言う人ももはや見かけない。 NHK朝のテレビ小説『あまちゃん』完全版第1巻を観る。 僕にとってはこの作品はいまが見頃なのだ。 あまちゃん 完全版 DVD-BOX1出版社/メーカー…

『重版出来(しゅったい)!』(TBS火曜ドラマ)

TBSドラマ『重版出来(しゅったい)!』(火曜22:00)が面白い。 録画して週末に見るのが僕のこの頃のお楽しみだ。 「月刊スピリッツ」連載中の松田奈緒子作品が原作。 重版出来! (1) (ビッグコミックス)作者: 松田奈緒子出版社/メーカー: 小学館発売日: 2013…

まっすぐ帰る金曜日

いつも緊縮財政で選択肢が少ないというのも 考えようによってはいいものです。 一週間の仕事が終わった金曜日、 迷わず家に帰ります。 近頃は平日はノンアルコールで過ごし、 週末だけ少々飲みます。 アルコールなしの方が 翌朝早いときは目覚めやすいのです…

あたり前田のクラッカー

踏切の向こうにある100円ショップDの 食料品コーナーを覗いていたら珍しいものを見つけました。 「前田のクラッカー」です。 藤田まこと、白木みのるが珍道中を続ける 人気テレビ番組「てなもんや三度笠」で、 コマーシャルタイムになると藤田が 「オレがこ…

ある誤動作の話

BS、CSテレビが映らない。 画面にはアンテナもしくはケーブルに原因があると エラーメッセージが出た。 テレビ、チューナー2台のリモコンを使って あれこれ操作を試すがうまくいかない。 駅前に受信契約しているJ社支店がある。 相談に行く。 窓口スタッフで…

テレビが消えるとどうなるか

アナログテレビ放送終了が7月14日。 以来4ヶ月弱、我が家には機能するテレビ受像機が一台もなくなった。 NHK受信契約もひとまず休止した。 紙の新聞を取らなくなって久しいから、 テレビ、新聞の二大マスメディアが自宅から消える。 持ち前の無精も無論ある…

ユニークユーザー数が3倍に増えていた!

この日の「デジタルノート」のユニークユーザー数が 普段の3倍を記録したのでなにごとかと思って調べてみた。 厚労省の村木厚子さんが 「文藝春秋2010年10月号」に書いた手記を元にした テレビ番組「私は泣かない屈さない」(原案: 江川紹子)が TBS月曜ゴー…

『テレビの笑いを変えた男 横澤彪かく語りき』(2009)

横澤彪/塚越孝『テレビの笑いを変えた男 横澤彪かく語りき』を読む。 「通販生活2011春号」に横澤さんが出ていて、 そう言えば久しぶりだなぁと思ってインタビュー記事を読んだ。 「自分の本を推薦するのは少し気が引けますけど」と断って 横澤さんが「笑い…