ベルリンスクール

僕の歩行思考術

仕事の合間にセカクリ(世界クリエーティブ塾) 最終講義のノートをまとめている。 Macintoshのキーノートを使ってあれこれ工夫するのは楽しい。 2時間半ばかり集中して書いていると、 頭が濁った感じになりボンヤリしてくる。 やなか珈琲店でコーヒーを飲ん…

ベルリンから馬車道へ続く道

東京藝術大学大学院映像研究学科公開講座 「馬車道エッジズ・現代プロデュース論」にお招きいただきました。 あいにくの小雨の土曜日、 それでも熱心な方が30-40人くらい集まってくださり、 講演、質疑応答、懇親会と全部で4時間のセッションになりました。 …

秋の夜長、獺祭発泡にごり酒

うれしい、うれしい三連休。 昼間は家の用事をすませたら 原稿を書き、スライドを準備する。 2006年から2008年まで通ったベルリンスクールについて 人に発表できるようにまとめ直している。 自分の仕事が終わったら 酒とつまみを用意して読書しながら一杯。 …

アイデアを肉体化する方法

朝のミーティングでTwitterのおさらいをし、 ゲストを招いたクリエイティブグループの勉強会に顔を出し、 打ち合わせのメモや講演の原稿を書いたりしているうちに だんだん頭が詰まってくるような感覚になる。 そんなときはご近所の日比谷公園まで行き、 20…

ベルリンの壁が壊され20年

20年前の1989年11月9日、ベルリンの壁が壊され 東西ドイツの人たちが互いに行き来できるようになった。 その後、またたく間にドイツは再統一した。 (写真左に見える塀のようなものがベルリンの壁の一部) ベルリンの壁が無くなった代わりに 人類は世界中で…

公開講座「馬車道エッジズ」

東京藝術大学大学院映像研究科公開講座にお招きいただき、 ベルリンスクールで学んだ「クリエイティブ・リーダーシップ」について お話することにしました。 副題は「世界の創造性を再構築する技術と情熱」です。 (ベルリンスクール校舎。工場跡地を再利用…

人類が創り出す次の壁

ベルリンの壁が崩壊して、 いまでは遺跡のようにわずかのエリアに残るだけだ。 たかがこんな壁が東西ドイツの人間を隔てていたのだ(写真下)。 「ベルリンの壁が無くなった代わりに 人類はいままた別の壁を創り出しているのではないか」 というのがコンラッ…

真夜中のダンスパーティ

結婚パーティは夜7時に始まり、 おそらく夜中の3時過ぎまでは続いていた。 フィナーレは新郎新婦のダンスだったが、 そこからDJが活躍し次々と曲を流すと 老若さまざまなカップルがみな踊り始める。 抑制されながらも、どこか情熱がほとばしる雰囲気にあたり…

ドイツの結婚式に出席する

古城ではあったが特に幽霊が出ることもなく、 無事に眠りにつくことができた。 もちろん身体に時差は残っているが、 完全にこちらの時間になじまないうちに帰国することになるだろう。 朝起きて、古城周辺を散策する。 秋のドイツの木々、湖に囲まれた土地の…

Ulrichshusenの古城へ

アムステルダムからベルリンに入る。 離着陸が混雑していて出発が30分遅れた。 ベルリン・テーゲル空港では、 マイケル・コンラッドベルリンスクール学長、夫人と待ち合わせしており、 そこから学長運転する車で2時間かけて 結婚式の会場である古城に向かう…

アムステルダムの晩御飯

なぜか、アムステルダムで、ひとり晩御飯を食べている。 ベルリンスクールクラスメートのひとり、 ベルリン在住のセバスティアンが 同棲していた女性と結婚式を挙げるのだ。 花嫁になる人はアニメーションフィルムディレクターとして とてもいい仕事をしてい…

自家製EMBAセッションを作ってみた

オーストリアのEMBAクラス9人を招いてセッション。 シルバーウィーク真ん中の祝日だったが、 他ならぬコンラッド学長の頼みなのでできるだけのことはしたい。 オフィスの会議室を使って3時間弱のセッションになった。 このクラスはメディアについて学んでい…

ベルリンからの招待状

ベルリンスクールの同級生と、 アニメーション監督の奥さんが9月に結婚式を挙げる。 ハンブルグとベルリンの中間地点にある城を借り切って 親族や友人たちと二泊三日を過ごす。 行きたいけれど、さすがに難しいだろうなぁと思っていたら、 自宅に手書きの英…

パタヤで体感したベルリン

ベルリンスクールがパタヤにやってきた。 5月から始まる四期生の募集と、 新設の奨学生制度の案内をするのが主目的である。 と同時に、 「そもそもベルリンスクールってなんだろう」 と疑問や興味を持つ人たちのために、 実にベルリンスクールらしい方法でセ…

ベルリンスクールがやってきた

ベルリンスクールが東京に来ている。 この日はマイケル・コンラッド学長(写真)の 8回目のプレジデント・レクチャー。 六本木ヒルズクラブにゲストスピーカーをお招きし、 ソニー製品のデザインについてレクチャーを受けた。 質疑応答でひとしきり盛り上が…

僕たちにできる国際草の根交流

海外で知り合った人たちが東京にやってくるとき 僕に連絡をくれることがあります。 こうした出会いは一期一会なので、 どうにかこうにか時間をやりくりして会いに行きます。 ベルリンスクールのロンドンモジュールで 「リーダー・オン・ステージ」のクラスを…

ポニョとアカシア

「崖の上のポニョ」を観る。 昨年10月のベルリンスクール東京モジュールで スタジオジブリの鈴木敏夫さんをお招きし 僕がインタビュアーとなってお話を伺った。 鈴木さんの物を見る目線、人との付き合い方、行動指針、 そして記者時代からの博識と好奇心など…

おもてなしの経営学とEMBA

アスキー新書がおもしろい。 中島聡「おもてなしの経営学 アップルがソニーを越えた理由」を読んだ。 中島が自身のブログ"Life is beautiful"で、 「どうもUser Experienceに当たる、 うまい日本語が思い当たらない」 と書いたところ、 中島のリアル世界の友…

分類するプチ夏休み

第1回プチ夏休み最終日を活用して カテゴリー分類して書いたものを整理してみました。 閲覧が多かった「ベルリンスクール」「カンヌ」 「アドフェスト」「英語」などは これで過去のエントリーもまとめてお読みいただけます (1ページで10日分を読めます。 …

ベルリンスクール入門(その6)

さて、きょうは昨日の続き、 モジュール1の残りの8日間のカリキュラムを 紹介していくことにする。 第7日 戦略論1(Paul Verdin) 第8日 戦略論2(Paul Verdin) ウォルマート、EMIなどのケーススタディを使って 第9日 リーダーシップの基本1 第10日 リーダ…

ベルリンスクール入門(その5)

きょうは具体的にカリキュラムを紹介してみる。 ベルリンスクールがどんなものか少しは想像できるだろう。 第1日 午前(9:00-13:00) 「ウェルカム&オープニングセッション」 (マイケル・コンラッド、ピエール・カッセ、 ジョン・へガティ、アンドレアス・ヴ…

ベルリンスクール入門(その4)

不定期連載と書いたものの いざベルリンスクールについて書き始めると 泉のように次から次へと思いが湧いてくる。 僕の中ではベルリンスクールは 相変わらず活き続けている体験である。 いまも一日一日の仕事で学んだことを使い、 反対に未知の体験から学ん…

ベルリンスクール入門(その3)

マイケル・コンラッドが ベルリンスクールの右脳であるとすれば 左脳を司るのがアカデミック・ディーン(学部長)の ピエール・カッセ。写真の笑顔の人である。 ピエールはベルギーに生まれ、 いまはフランスのエクサンプロヴァンスに住み、 教鞭を取ってい…

ベルリンスクール入門(その2)

第2回ではまずどうしてベルリンスクールが 生まれたのか誕生のエピソードに触れてみましょう。 これが理解できないと、 ベルリンスクールの情熱、カリキュラム、ビジョンが 理解できないからです。 まだ進行中のプロジェクトですから 守秘義務に触れない範囲…

ベルリンスクール入門(その1)

僕が2006年から2008年まで通った ベルリンスクール・オブ・クリエーティブ・リーダーシップが どういう学校だか、いまひとつ伝わっていない、 と同居人に指摘されました。 そうこうしていたら、 事務局副局長(Associate Director)シェリダンと僕の話を 聴い…

ベルリンスクール、東京夜会

ベルリンスクールのシェリダンが日本にやってきた。 事務局長代行(Associate Director)の肩書きを持つ。 2009年1月に予定している東京モジュールの準備のためである。 僕は一期生同期会プレジデントとしてシェリダンを助ける役割だ。 この夜はゲストをお招き…

蜘蛛の巣をアップデートする

チャイナエアで飛んだ ミュンヘンほどでないにせよ、 カンヌまではパリで乗り換えて 家から20時間はかかる。 初めて参加したのが91年だから17年前のことだ。 以来、お金を積み立てて同居人と自前でやってきたり、 審査員やスピーカーとしてやってきたりで11…

MatthiasくんのSOS

ベルリンスクールの級友、Matthiasくんから SOSメールが届いた。 Matthiasくんはハンブルグに住む広告会社のトップで、 今年、娘が生まれた。仕事もきわめて順調である。 寿司の大ファンで彼の昼食は、 Sushi Bento No.1か、 Sushi Bento No.2のどちらかに決…

携帯はしに出会った日

ある晴れた日、広尾の商店街を ブラブラしているとはし専門店に出会った。 そう言えばベルリンスクールの級友ミハエラが 東京に来たとき、銀座ではし専門店を見つけたと 僕に教えてくれたことがあった。 ミハエラはルーマニアの首都ブカレストで PR会社を経…

机の前に座り続ける能力

作家が作家でいられるためにはどうするか。 もちろん動機や資質や幸運などが必要には違いない。 宇野千代、村上春樹など複数の作家が言っているのは 一日何時間か白い原稿用紙を前にする能力である (人によってはワードプロセッサーかもしれない)。 書けよ…