極私的ベスト2019<その他篇>

2020年、あけましておめでとうございます。
昨年は「デジタルノート」に訪問いただきありがとうございました。
純然たる日記とは違い、誰かが読んでくれているというのは
文章を書く励みになります。
SNSとも違い、往来に出て行って頻繁に人と交流するでもなく、
裏道小径でひっそり開店しているブログの佇まいは
自分には合っているようです。


さて、本日は極私的ベスト2019<その他篇>です。
書籍以外の一切合切を順位なくメモしてみました。
ご笑覧くださいませ。


●ストレッチ&太極拳教室、192回参加(5年間通算)


 週1回、約90分。隔週でN先生指導、自主練習
 厳しすぎず、休憩の雑談が楽しい近隣の仲間たちのおかげで
 定年退職後、続けて通ってます。
 年に一度、近所で新年会もやります。


新党大地勉強会@衆議院第二議員会館多目的会議室


 鈴木宗男さん主宰。佐藤優さんが毎月ゲストとして
 時局分析し、参加者と質疑応答します。
 普段は太極拳教室とぶつかって参加できないのですが
 Mリーダーがインフルエンザに罹って休会となった月に参加してきました。
 政治的熱気(?)があって、同志社講座とは雰囲気が違いました。



佐藤優 鈴木宗男 最新肉声①@東京大地塾 令和元年12月19日 基調分析講義



佐藤優 鈴木宗男 最新肉声②@東京大地塾 令和元年12月19日 質疑応答
(???の質問も飛び出しますが、ムネオさん、佐藤さんの捌きぶりが見事)



同志社神学講座(講師:佐藤優さん)


 同じく定年退職後2015年から月に一度、
 京橋の同志社東京オフィスに通っています。1講座90分、3,000円。
 欧米人の根源にあるキリスト教の思考法が
 少しずつ理解できるようになってきました。
 佐藤さんの手ほどきで神学書も読めるようになりました。


神学の思考

神学の思考

  • 作者:佐藤優
  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 2015/01/15
  • メディア: 単行本
神学の技法: キリスト教は役に立つ

神学の技法: キリスト教は役に立つ


テレビ東京ネットワーク選挙スペシャ
 「池上彰参院選ライブ」(w/Vチューバー池上君)


 池上さんのジャーナリスト魂に毎回触れることができ
 画面に釘付けになります。
 物事をわかりやすく解説してくれる池上さんが
 実は硬派であることが伝わってきます。



テレ東選挙特番に池上彰の分身? Vチューバー“イケガミ君”登場


篠山紀信展「写真力」


 篠山さんの仕事を総覧できる機会でした。
 有名人、一般人を問わず、その人自身を引き出しフィルムに定着する
 篠山さんの「写真力」を見せてもらいました。


f:id:yukionakayama:20190917152826j:plain:w450


同志社講座「フランツ・カフカ『城』を読む」
 (講師:佐藤優さん、中村うさぎさん)


 10月開講。神学講座と並行して京橋キャンパスに通うのが
 月2回に増えました。同志社大学学生たちと遠隔画像システムを使って
 一緒に学ぶのがとても楽しく、新鮮です。
 佐藤さん、中村さんはともに同志社卒。共著が数冊あってどれも面白い。


城―カフカ・コレクション (白水uブックス)

城―カフカ・コレクション (白水uブックス)

死を語る (PHP文庫)

死を語る (PHP文庫)


NHKラジオ・ロシア語講座<入門編><応用編>2年目修了


新しい外国語を学ぶことは脳と心のマッサージになります。
ロシア語の格変化がスラスラ分かるとはまだいきませんが、
言葉のリズムの面白さはこの2年で体感するようになってきました。


NHKラジオまいにちロシア語 2019年 11 月号 [雑誌]

NHKラジオまいにちロシア語 2019年 11 月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2019/10/18
  • メディア: 雑誌


どの先生の講座も、難しいと言われるロシア語の扉を
リスナー自身の手で開いて知らなかった風景を見てもらおうと工夫されています。
「NHKゴガク」アプリで継続して聴いていると、
バーチャルトロフィーを次々もらえるのが励みになっています。
僕はいま25個持ってます。


f:id:yukionakayama:20200107113811j:plain:w300


ノマドプロジェクト開始


 11月末に41年8ヶ月勤めた会社を退職。
 個人として勉強、遊び、仕事ができるようにと
 ノマド(=遊牧民)プロジェクトを開始しました。


f:id:yukionakayama:20191218155215j:plain:w550


 M区スポーツセンターの会員登録(3年間有効)を済ませ、
 S区温水プールに週2回ペースで通って、もっぱら水中ウォーキング。
 国会図書館利用者登録(3年間有効)他、
 武蔵野プレイス(武蔵境)、都立中央図書館(広尾)、S区中央図書館、
 M区A図書館等を訪問し、勉強・読書の拠点を広げつつあります。


f:id:yukionakayama:20191228113826j:plain:w550


 一番の基盤となる我が家の勉強部屋を年末大整理(?)して
 今後使いやすくなるようにしました。
 浅草の犬印鞄製作所ノマド必携のリュックサックを購入しました。


f:id:yukionakayama:20191116115851j:plain:w550
f:id:yukionakayama:20191116115906j:plain:w550



佐藤優さんメルマガ「インテリジェンスの教室」
 質疑応答コーナー投稿


 同コーナーが佐藤さんが出題する課題(神学、地政学
 インテリジェンスなど)の添削講評の場としても活用できることになりました。
 同志社神学講座、同志社女子大集中講義課題などの解答を送り、
 佐藤さんに講評してもらっています。
 答案にまとめようとすると、関連図書、サイトを調べてからでないと
 正確に書けないので自習とは違う勉強法が可能になることが分かりました。
 メルマガは月2回配信、1,100円で購入できます。


f:id:yukionakayama:20191228203839j:plain:w450


今年もだいたいいつも通りの感じで、
たいした愛想もなく、店を開けております。
気の向いた時にふらりお寄りくださいませ。

極私的ベスト2019 <書籍篇>

2019年に読了した99冊を独断偏見で採点、
極私的ベスト2019(書籍篇)を作成しました。
ご笑納ください。
関連ページへは下線部クリックでどうぞ。


第1位 辻村深月『かがみの孤城』(ポプラ社、2017) (図書館書籍)


かがみの孤城

かがみの孤城


第2位 佐藤優/豊島昭彦『友情について—僕と豊島昭彦君の44年』(講談社、2019)


友情について 僕と豊島昭彦君の44年

友情について 僕と豊島昭彦君の44年


第2位 古谷田奈月『神前酔狂宴』(河出書房新社、2019) (図書館書籍)


神前酔狂宴

神前酔狂宴


第4位 矢部太郎『大家さんと僕』(新潮社、2017) (図書館書籍)
 

大家さんと僕

大家さんと僕

  • 作者:矢部 太郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2017/10/31
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


第5位 辻村深月『東京會舘とわたし(上・旧舘/下・新舘)』(毎日新聞出版、2016) 
 (図書館書籍)


東京會舘とわたし(上)旧館

東京會舘とわたし(上)旧館

東京會舘とわたし(下)新館

東京會舘とわたし(下)新館


第6位 小室直樹『痛快!憲法学』(集英社インターナショナル、2001)


痛快!憲法学 (痛快!シリーズ)

痛快!憲法学 (痛快!シリーズ)


    参考書籍:
     村上篤直『評伝 小室直樹(上下)』(ミネルヴァ書房、2018)


評伝 小室直樹(上):学問と酒と猫を愛した過激な天才

評伝 小室直樹(上):学問と酒と猫を愛した過激な天才

評伝 小室直樹(下):現実はやがて私に追いつくであろう

評伝 小室直樹(下):現実はやがて私に追いつくであろう


    参考書籍:
     小室直樹『危機の構造—日本社会崩壊のモデル』(ダイヤモンド社、1976)



第7位 佐藤優『神学の思考—キリスト教とは何か』(平凡社、2015)
       『神学の技法—キリスト教は役に立つ』(平凡社、2018)


神学の思考

神学の思考

  • 作者:佐藤優
  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 2015/01/15
  • メディア: 単行本
神学の技法: キリスト教は役に立つ

神学の技法: キリスト教は役に立つ


    参考書籍:
     佐藤優『新・リーダーのための教養講座—インプットとアウトプットの技法』
     (朝日新書、2019)



第7位 池上彰『こどもにも分かるニュースを伝えたい—ぼくの体験的報道論』
    (新潮社、2005) (図書館書籍)


こどもにも分かるニュースを伝えたい ぼくの体験的報道論

こどもにも分かるニュースを伝えたい ぼくの体験的報道論

  • 作者:池上 彰
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2005/05/17
  • メディア: 単行本


    参考書籍:
     池上彰『知らないと恥をかく世界の大問題』1〜10(角川SSC新書/角川新書、2009-19)
     (図書館書籍)



第9位 田中正人/斎藤哲也(編集・監修)『哲学用語図鑑』(プレジデント社、2015)


哲学用語図鑑

哲学用語図鑑

  • 作者:田中正人
  • 出版社/メーカー: プレジデント社
  • 発売日: 2015/02/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


第9位 俵万智『考える短歌—作る手ほどき、読む技術』(新潮新書、2004)


考える短歌―作る手ほどき、読む技術 (新潮新書)

考える短歌―作る手ほどき、読む技術 (新潮新書)

  • 作者:俵 万智
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2004/09/01
  • メディア: 新書


次点 エリック・ホブズボーム/大井由紀訳『20世紀の歴史—両極端の時代(上)』(再読)
   (ちくま学芸文庫、2018)


20世紀の歴史 上 (ちくま学芸文庫)

20世紀の歴史 上 (ちくま学芸文庫)


次点 伊藤詩織『Black Box ブラックボックス』(文藝春秋、2017) (図書館書籍)


Black Box

Black Box


次点 カフカ/池内紀訳『城』(白水uブックス、2006)


城―カフカ・コレクション (白水uブックス)

城―カフカ・コレクション (白水uブックス)


次点 井筒俊彦安藤礼二監訳/小野純一訳
  『井筒俊彦英文著作翻訳コレクション「言語と呪術」』(慶應義塾大学出版会、2018)


言語と呪術 (井筒俊彦英文著作翻訳コレクション)

言語と呪術 (井筒俊彦英文著作翻訳コレクション)



極私的ベストはブログ友だちharuharuyさんにインスパイアされ、
毎年作成しています。
haruharuyさんオリジナル版はこちらです。
舞台芸術篇映画篇書籍篇とカテゴリーごとに充実しています。


2019年も都内4区の公立図書館から山ほど書籍をお借りしてきました。
司書のみなさんに深く感謝します。

リュックにおでんの具を詰めて

晦日小宴のおでんの材料を仕入れに
吉祥寺・つかだに足を運ぶ。
正午前には到着したのだがそれでも行列。
おでんは食べたし、行列は辛し。


f:id:yukionakayama:20191230124354j:plain:w500


年賀切手を買いに寄った郵便局で
ホッカイロをもらったのでさっそく使う。
待つこと小一時間。
ようやく発注。
お正月用の新製品も並んでいる。


f:id:yukionakayama:20191230124345j:plain:w500


おでんは大量に買うと重たいので、
今年はリュックサックを持ってきた(ノマド用とは別のリュック)。
行列で並ぶ人を見ると、リュックを背負ったおばちゃんがいる。
工夫している人はどこにもいるんですねぇ。


来年は9時30分開店めざして
行くかなぁ……
それも大変そうだなぁ......

一冬、柚子風呂を楽しむ(予定)

今年は同居人が世話している庭の柚子が豊富に実を付けている。
我が家では冬至だけでなく一冬、柚子風呂を楽しむことにしている。
近所に住む副会長(秘湯会)は料理に重宝するらしく、
留守でも勝手に持って行ってもらう。
いちいち届けるより手間が省ける。


f:id:yukionakayama:20191228114324j:plain:w500


庭にやってくるトリたちは蜜柑、林檎は啄むが、柚子は食べない。
人間はトリに気兼ねせず、安心して使うことができるのだ。

聖域なき小そうじ2019

2020年からの本格的ノマドライフ開始に向け、
我が「包(パオ)」とも位置づける勉強部屋を連日整理。
会社員生活が終了したので「聖域なき小そうじ」をめざし、
長く保管していた資料も処分することに決めた。


f:id:yukionakayama:20191228113808j:plain:w550


DAISOで購入した荷造りヒモで雑誌、書籍をしばろうとすると、
決まってそこに大王がいる。
大王から見れば、ごちゃごちゃしている部屋で
人間が遊んでいるように見えるに違いない。
まぁカリカリしたところで進捗がさして変わる訳でもない。
ひとりと一匹、共存しながら進めることにする。

愛情が感じられない大臣、感性の鈍い記者たち(池上彰)

クリッピングから
朝日新聞2019年12月27日朝刊
池上彰の新聞ななめ読み


   萩生田文科相巡る報道  
   「端境期」発言 反応せよ


池上さんが怒っています。
記事を読んでみましょう。


   大学入試に民間の英語試験を利用する案は、
   萩生田光一文科相の「身の丈発言」で潰れましたが、
   萩生田大臣は、またも問題発言をしています。
   朝日新聞12月24日付朝刊の34面に、次の記事が出ていました。


   <来年度から大学など高等教育の学費負担を減らす文部科学省の新制度で、
   従来なら支援を受けられたのに対象外となる新入生が出ることについて、
   萩生田光一文科相は23日、
   「先輩はこういう家庭環境でこうだったのに、
   俺はという不満はあるかもしれない」とした上で、
   そうした学生が出ることに対し、
   「制度の端境期なので、ぜひご理解を」などと述べた。
   文科省によると、対象外となる新入生は国立大だけで約5千人になる見込み>


   これは由々しきことです。
   制度を変えることで支援を受けられない新入生が出ることは、
   制度設計の欠陥と言うべきでしょう。
   官僚が制度設計をした結果、対象外の学生が出ることが明らかになったら、
   政治家の出番でしょう。


   政治主導で救済策を考えるべきなのに、
   政治家が自ら「端境期なので、ぜひご理解を」とは、なんたること。
   弱い立場の人への思いやりが感じられません。
   これでは、「身の丈に合わせて」という発言と大差ないではありませんか。


   子どもたちに教育の機会均等を保障すべき
   文部科学省のトップの発言とは信じられません。
   「身の丈発言」がなぜ批判されたのか、
   その意味がわかっていないのではありませんか。


池上さんの怒りは同じメディア業界で働く記者たちにも
向けられます。


   こんな重大な問題発言をしたのに、
   朝日のほかは日経新聞が24日の夕刊10面に小さく載せただけで、
   読売新聞や毎日新聞は、この萩生田発言を報じていません。
   これはどういうことか。


   他の新聞記者たちは、この発言の重大さに
   すぐに気づかなかったのでしょうか。
   気づかなかったのならば、記者たちの感性の鈍さに驚くしかありません。


   その点、朝日の記者は問題を感じたのですぐに記事にしたのでしょう。
   その点で高く評価しますが、これだけの問題発言なのに、
   その後の続報がないのは、ちょっとがっかりです。
   (略)


f:id:yukionakayama:20191228234013p:plain


池上さんは24日付毎日新聞夕刊2面、
あした天気になあれ」のコラムを見つけます。
小国綾子記者の記事です。
フィンランドの教育事情と日本を比べて語っています。


   フィンランドは幼稚園から大学まで学費が無料。
   だから貧困の中からでも大学進学のチャンスがあり、
   首相までの道が開けます。
   コラムの記者(引用者注:小国記者を指す)は、こう文章を続けます。


   <ため息が出た。今の日本でこの人生は可能だろうか。
   ひとり親世帯の貧困率が5割を超え、
   生活保護世帯や養護施設出身者の大学進学率は極端に低く、
   文部科学相が教育機会を語るのに
   「身の丈」などという言葉を持ち出す国なのだ>


池上さんは最後にこう綴って
今月のコラムを書き終えます。


   国連の国別幸福度調査で
   フィンランドは2年連続の首位であるのに対して、
   日本の幸福度は世界58位。
   その理由が、これでわかろうというものです。


   子どもたちへの愛情が感じられない大臣と、感性の鈍い記者たち。
   これでは少子化を食い止めることができないではありませんか。


f:id:yukionakayama:20191228233946p:plain


考える力と情報力が身につく 新聞の読み方 (単行本)

考える力と情報力が身につく 新聞の読み方 (単行本)

(「池上彰の新聞ななめ読み」、この一冊でまとめ読み)

麻布図書館で勉強してきました

はて、このおしゃれな建物は?
まるでヨーロッパのどこかの街を散策している気分になりますね。


f:id:yukionakayama:20191223170810j:plain:w450


正解は港区立麻布図書館。
麻布十番駅から徒歩5分くらいの好立地にあります。
ピンク、ブルー、グリーン。
内側に三色のボードを置いただけで
外からはこんな風に見えます。
お金はほとんどかかっていないでしょう。
ライティングの妙ですね。
スタッフに知恵者、洒落者がいるんでしょうね。


窓口には日本人でない係員の方がいて
流暢な日本語で挨拶してくれました。
館内にはWiFiが通っていて、
気持ちよく勉強時間を過ごすことができました。
ノマドライフにここも取り入れよう。


f:id:yukionakayama:20191223165956j:plain:w400