政治/経済

宇野弘蔵『資本論五十年(下)』(法政大学出版局、1973)

『経済原論』のような教科書を読んだだけでは 窺い知れなかった人柄、研究姿勢が十二分に伝わってきた。 宇野弘蔵『資本論五十年(下)』(法政大学出版局、1973)を読む。 上下1,087頁の大作。 (各領域の基本書は手元に置いて繰り返し勉強したい。 サイト…

モスクワの、嘆きの壁

きょうのスクラップブックから。 朝日新聞2017年11月1日朝刊 スターリンらの粛清 追悼碑「嘆きの壁」 モスクワで完成式典 ロシアの首都モスクワで10月30日、 ソ連時代の独裁者スターリンらによる 大規模な粛清の犠牲者を追悼する碑の完成式典が行われた。 ロ…

流刑地の女王のようだ(仏紙フィガロ)

きょうのスクラップブックから。 讀賣新聞2017年10月24日 小池氏は「流刑地の女王」(仏紙フィガロ) 衆院選が投開票された22日、 希望の党の小池代表が 都知事公務で訪れたパリで敗北を認めたことについて、 23日付の仏紙フィガロは 「流刑地の女王のようだ…

宇野弘蔵『資本論五十年(上)』(法政大学出版局、1970)

理論を説く人の人柄に触れることで 理論への興味が深まることがあるんだなぁ、と思う。 宇野弘蔵『資本論五十年(上)』(法政大学出版局、1970)を読む。 弟子たちによる聞き書きの自伝である。 資本論五十年〈上〉 (1970年)作者: 宇野弘蔵出版社/メーカー:…

宇野弘蔵『経済原論』(岩波文庫、2016)(再読)

粘り強く問題を考える持続力を持つ人だけが、 全体と細部を見通す展望を持てるのかと思う。 宇野弘蔵『経済原論』(岩波全書1964、同文庫2016)を再読する。 宇野が書いた「序」の意味がようやく身に沁みてきた。 経済原論 (岩波文庫)作者: 宇野弘蔵出版社/…

『資本論』第2ラウンド、岡崎次郎訳で

『資本論』第2ラウンドは国民文庫(岡崎次郎訳)に挑戦。 高畠素之訳で全5巻通読した後で読みやすく感じる。 「岩波英和辞典」を編んだ田中菊雄先生の 「全体は部分の最良の註である」の言葉通り、 なにはともあれ通読してから二度目に入ると風景が開けてく…

ロシアから発信した山口メッセージ

スクラップブックから。 朝日新聞2017年9月14日朝刊。 20年までの9条改憲「困難」 公明代表「国論分かれている」 モスクワ市内の大学で講演した 公明党・山口那津男代表が学生からの質問に答えた。 2020年までに安倍さんが提案したような改正が 実現するか…

祝「報道の自由推進賞」受賞(吉村、飯島両記者)

スクラップブックから。 朝日新聞2017年8月30日朝刊 「森友学園」の問題をスクープ 本紙記者 報道の自由推進賞 学校法人森友学園(大阪市)への 国有地売却問題をスクープした朝日新聞の記者2人が、 日本外国特派員協会の「報道の自由推進賞」に選ばれた。 …

半島有事想定、邦人シェルター避難

当初の予定では来週は釜山に出張する予定だった。 地域国際広告祭AdStarsの ステアリング・コミッティー・メンバーを引き受けているからだ。 朝鮮半島の緊張状態を受け、韓国への出張が社で禁止された。 そんな折り、この記事が目に止まった。 スクラップブ…

池上彰『聞かないマスコミ 答えない政治家』(2013)

政治報道に関わるジャーナリストが「いい質問」をすること。 厳しい質問があれば政治家も勉強して準備しなくてはならない。 そこから政治の立て直しが始まると池上は言う。 池上彰『聞かないマスコミ 答えない政治家』(ホーム社、2013)を読む。 聞かないマ…

46都道府県全部合わせて3割負担

沖縄に在日米軍専用施設が集中している事実は知っていたが、 都道府県別データを見ると不公平が歴然とする。 スクラップブックから。 朝日新聞2017年7月26日朝刊。 防衛省ホームページ2017年3月末現在。 在日米軍専用施設全26440.5haのうち、 沖縄県に7割、…

このおっさん、しばいたろか(内心の声=想像)

きょうのスクラップブックから。 朝日新聞2017年7月11日朝刊。 (左:萩生田副官房長官、右:前川前文科省事務次官) 自民党が都議選で大敗しなければ 見られなかったであろうツーショット。 カメラマンはシャッターチャンスを狙ってましたね。 (萩生田さん…

首相はどこで誰に発言したのか

昨日のスクラップブックから。 朝日新聞2017年6月30日朝刊。 月イチ連載「池上彰の新聞ななめ読み」 「改憲めぐる首相発言 記事に透ける近さと熱」 安倍晋三首相は6月24日、 自民党としての憲法改正案を年内に提出したい という考えを明らかにしました。 翌…

主演男優を見送る脇役二人

きょうのスクラップブックから。 朝日新聞2017年6月20日朝刊。 朝日・岩下毅カメラマンが 首相官邸で絶妙の一枚を撮りました。 安倍首相、菅官房長官、萩生田官房副長官。 三人の力関係を察することができそうな アングル、表情を押さえました。 官邸人事も…

北方領土、初の空路墓参

きょうのスクラップブックから。 讀賣新聞2017年6月18日朝刊。 「北方領土 きょう初の空路墓参」 北方領土の元島民らが 航空機を利用して行う初の墓参を18日に控え、 出発地となる北海道中標津(なかしべつ)町で17日、 今回赴く国後(くなしり)、択捉(え…

安倍首相の一日(2017年6月15日)

きょうのスクラップブックから。 讀賣新聞2017年6月16日朝刊。 「安倍首相の一日 15日」 【午後】 0時23分、松野文部科学相。 1時52分、山本行政改革相、河内内閣府官房長ら。 はてさて、マスコミでも話題のみなさん、 総理とどんな話をしていたんでしょうか…

ウーバーCEOが運転席から逃げ出した!

きょうのスクラップブックから。 讀賣新聞2017年6月15日朝刊。 経済面ベタ記事。 「米配車大手ウーバーCEOが無期限休職」 【ニューヨーク=有光裕】 米配車サービス大手ウーバー・テクノロジーの トラビス・カラニック最高経営責任者(CEO)は13日、 社員向…

佐藤優、加計(かけ)学園事件を暗示的に読み解く

スクラップブックから。 週刊東洋経済2017年6月10日号。 佐藤優「知の技法、出世の作法」(第487回)。 澤田昭夫『論文の書き方』(講談社学術文庫)の読み解きシリーズ 総合的な知の技法「表現法」を学ぶ④ 読者から寄せられた質問、 「問題の場」とトピック…

池上彰が読売の報道姿勢を問う、「おい、マジか」

スクラップブックから。 「週刊文春」2017年6月15日号。 「池上彰のそこからですか!?」連載301 「何のための報道か」の論点がよかった。 政権にとってダメージになる文書の存在が 報道されると、文書の存在を告発しようとしていた 元官僚のスキャンダルを新…

読みたくなった。「驕るな!安倍」

2017年6月15日号「週刊文春」。 緊急特集「驕るな!安倍」は 見出しを見ているだけで読みたくなった。 会社で休憩時間に読もう。 加計学園疑惑もみ消し事件では 讀賣の御用新聞ぶりに呆れていたから 池上彰さんの記事も読みたい。 (やくみつる画/「朝日新聞…

沖縄米軍基地を巡る梶山書簡公開

きょうのスクラップブックから。 朝日新聞2017年6月1日朝刊。 梶山元官房長官の書簡公開(山下龍一記者)。 書簡は、1996年1月〜97年9月に 官房長官を務めた梶山氏から、 橋本内閣と大田昌秀知事との「パイプ役」を務めた 故・下河辺淳(しもこうべ あつし)…

教育行政のトップは、こういう人

スクラップブックから。 朝日新聞2017年5月26日朝刊。 「池上彰の新聞ななめ読み」 加計(かけ)学園「総理の意向」文書 それでも認めないトップ。 この紙面構成にするに当たっては、 社内で議論があったのではないかと 勝手に推測しています。 加計学園をめ…

侮れませんな、政治家は

洗濯やら買い物やら用事があって 我がママチャリ1号で最寄り駅近辺をウロウロしていたら どうも聞き覚えの声がする。 よもやと思えば、やはり福島瑞穂だった。 (中央が福島瑞穂社民党副党首。意外と小柄でしたね) 社民党が擁立した都議候補・桜井純子の応…

米国の軍事的選択肢

きょうのスクラップブックから。 讀賣新聞2017年4月17日夕刊。 米国のティラーソン国務長官、 マティス国防長官、ダン・コーツ国家情報長官は26日、 核・ミサイル開発問題を巡って緊迫する 対北朝鮮政策について、共同声明を発表した。 (中略) 上下両院す…

朝日新聞連載「パノプティコンの住人」

安倍1強時代の政治の本質に迫ろうと試みる 朝日新聞連載「1強」第2部 「パノプティコンの住人」が期待をそそる。 朝日新聞2017年4月18日朝刊から引用。 パノプティコン。 もともとは監視者がいてもいなくても 囚人が監視を意識する監獄施設のこと。 転じて20…

小国リトアニアの電力外交戦略

きのうのスクラップブックから。 朝日新聞2017年3月5日別刷り「GLOBE」。 バルト三国のひとつ、リトアニアの電力確保戦略が目にとまった。 風がなぎならデンマークの風力発電の電力で51%を賄い、 強風ならノルウェーの水力発電で96%を賄う。 直流技術を使っ…

金正男殺害事件を金賢姫が解読

きのうのスクラップブックから。 読売新聞2017年2月23日。 ソウル中島健太郎記者の記事。 クアラルンプール空港で2月13日に起きた 北朝鮮・金正男殺害事件について 元工作員・金賢姫の書面インタビューを掲載。 他紙の評論家、学者たちの分析とひと味違って …

MoMAは作品展示で抗議する

MoMA(ニューヨーク近代美術館)が 7ヶ国の国民を入国禁止にした大統領令に抗議して それらの国のアーティストの作品を緊急展示。 メッセージもきちんと発信している。 国立競技場の当初の設計プランを作った イラク出身英国人建築家ザハ・ハディドの作品も…

The New York Timesトランプインタビュー全文

どんな人を判断するときも 僕は一次情報に近い情報をもっとも大切にする。 伝聞の報道だけでは心許ない。 メディアの情報操作に左右されすぎて危険だ。 11月8日に45代アメリカ合衆国大統領になることが決まった ドナルド・トランプを、そのわずか2週間後にイ…

米原万里『他諺(たげん)の空似—ことわざ人類学』(2006/中公文庫2016)

民間に言い伝えられている各国のことわざを集め比較し、 その共通点、相違点から人間の本質に迫った一冊。 米原万里『他諺(たげん)の空似—ことわざ人類学』(2006)を読む。 他諺の空似 ことわざ人類学作者: 米原万里出版社/メーカー: 光文社発売日: 2006/…