言葉

しょうたろう、わらうんだ(鈴鹿将太郎)

スクラップブックから 朝日新聞2018年8月20日朝刊 こどもの詩 わらう 鈴鹿将太郎 みんな しょうたろうがわらってると わらうんだ みんなが わらってるほうがいいから しょうたろう わらうんだ (茨城県坂東市・ 認定こども園ひまわり年中) 将太郎くんのまわ…

石牟礼道子『魂の秘境から』(朝日新聞出版、2018)

僕たち日本人が喪失した不知火海と人々の暮らしが 目に浮かび、音に聞こえるようだった。 石牟礼道子『魂の秘境から』(朝日新聞出版、2018)を読む。 魂の秘境から作者: 石牟礼道子出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2018/04/20メディア: 単行本この商…

マルクス・ガブリエル/清水一浩訳『なぜ世界は存在しないのか』(再読)

村上春樹『騎士団長殺し』と併読していて シンクロニシティを何度も味わった。 マルクス・ガブリエル/清水一浩訳 『なぜ世界は存在しないのか』(講談社、2018)を再読する。 なぜ世界は存在しないのか (講談社選書メチエ)作者: マルクス・ガブリエル,清水一…

村上春樹『騎士団長殺し/第1部顕れるイデア編』(新潮社、2017)

図書館が貸してくれる順番に合わせて、 第2部、第1部と逆流して読み継いできた。 村上春樹『騎士団長殺し』(新潮社、2017)を読み終える。 初めに聞いたとき、ずいぶん不思議なタイトルの新作だと思った。 騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編作者: 村上春…

お互い「いい顔つき」で進みましょう(増田明美)

スクラップブックから 讀賣新聞2018年5月9日朝刊 「人生案内」顔に奇形の痕 気になる (神奈川・E子) 60代女性。 唇に生まれつきの奇形があり、 自分の写真を見ると落胆します。 (略) 女にとって顔は命だと思い、 もう一回手術したいと考えることもありま…

「風のほとりの図書館」、今年も開設

花粉症がそろそろ終わりに近づき、 今年も「風のほとりの図書館」開設の時期がやってきました。 植木屋Sさんが手入れしてくださる木々も葉を増やし、 本を読むのにちょうどいい木陰を作ってくれます。 ちょいと刈り込み過ぎじゃないかなぁ、 と素人なりに心…

ロンブ・カトー『わたしの外国語学習法』(ちくま学芸文庫、2000)

外国語学習の名著をまた一冊読みました。 作家/エッセイストで元ロシア語の通訳だった米原万里さんが 生涯たった一冊だけ訳したのがこの本。 ロンブ・カトー『わたしの外国語学習法』(単行本1981/文庫 2000)。 わたしの外国語学習法 (ちくま学芸文庫)作…

川沿いウォーキング、復活

外の空気に春の気配が混じるようになってきた。 久しぶりに川沿いのウォーキングコースに出掛けた。 18年間、時折歩いているこのコースはやはり気持ちいい。 自律神経が乱れがちになると、 身体のあちこちに不調が出てくる。 ウォーキングなどこれまで体験し…

かっこ良くなくていいですよ(増田明美)

スクラップブックから 讀賣新聞2018年1月19日朝刊 人生案内 就職してから自己否定ばかり 20代前半の会社員女性。 自己否定する癖が直りません。 (略) 営業職として就職してから、 口下手で人をイライラさせるなど、 全てがうまくいかず、 自分が劣っている…

OKやセーフの余白を世界に増やしたい(木ノ戸昌幸)

スクラップブックから 朝日新聞2018年1月12日朝刊 折々のことば(鷲田清一編) 問題になる前から 問題視するのは良くないのではないか 木ノ戸昌幸 施設でスマホを充電しようとしたのを 仲間から咎(とが)められた通所者が 終礼時にみなに謝ったことに愕然(…

ロシア語学習、3ヶ月続きました

10月中旬に大きな仕事が一段落つく見込みだったので 秋からは新領域の勉強をなにか始めたいと物色していた。 かねてから一度は挑戦したいと思っていた ロシア語に取り組むことにした。 最初の3ヶ月で離陸できるかどうかが、 外国語習得の最初のハードルだ。 …

文芸甲子園、岩手、宮城圧勝

スクラップブックから。 讀賣新聞2017年12月4日朝刊 第32回全国高等学校文芸コンクール入賞作品決定 高校文芸の甲子園のような存在なんだろうか。 入賞作をつらつら眺めているうちに 面白いことに気づいた。 小説部門: 最優秀賞・文部科学大臣賞 「音よ、は…

藤井箕吉句集『風のほとりに』(風力舎、2017)

十数年来の友人、藤井箕吉さん(俳号)さんから 初めての句集『風のほとりに』が届いた。 ほとりは辺、畔と書き 「川や池などの水際。きわ。ふち」の意味で 普通は「川のほとり」などと水に関連して使われる。 その言葉を「風」と組み合わせた着眼の新鮮さに…

静かで質素な生活は、多くの喜びをもたらす

きょうのスクラップブックから。 讀賣新聞2017年10月25日夕刊 「幸せの理論」1億7700万円落札 【エルサレム=金子靖志】 相対性理論で知られる物理学者アルバート・アインシュタイン (1879〜1955)が1922年11月に講演のため来日し、 東京の帝国ホテルに滞在…

みず色のしょっぱい涙

スクラップブックから。 讀賣新聞2017年10月20日朝刊 僕が楽しみにしている「こどもの詩」の一篇。 だきしめられる心 高橋 華 お母さんが 優しくだきしめてくれた 心が温かくなったと思ったら みず色のしょっぱい涙が 幸せそうに あふれていた (茨城県東海…

ごはんを炊けば、なんとかなる(土井善晴)

きょうのスクラップブックから。 朝日新聞2017年10月20日朝刊 象印マホービン南部鉄器極め羽釜広告コピー。 ごはんを炊けば、 なんとかなる。 どんなときでも ご飯を炊いてください。 ごはんを炊けばなんとかなります。 (中略) ハムレットが主役のシェイク…

福島ごと、引っ越したい(福島の小学生)

きょうのスクラップブックから。 朝日新聞2017年10月14日朝刊 折々のことば(鷲田清一選)901 福島ごと、引っ越したい。 福島の小学生 福島の小学生の一人がその中(=報道番組)で、 屈託もなくこう言った。 でも屈託がないわけはない。 そんなの無理だと判…

きょうは十五夜(満月)です

一日の勤めを終えて最寄りの駅に着き ふと見上げると月が綺麗だ。 僕のiPhone4ではとてもとらえきれないが、 記録と記憶のために撮っておこう。 辺りの人はスマホ、携帯をいじるのに忙しい。 みなさん、小さな画面に中毒しすぎると 人生の大切なものを見落と…

いのちが私をいきている

きょうのスクラップブックから。 朝日新聞2017年9月22日 折々のことば(鷲田清一) 今、いのちがあなたを生きている (真宗大谷派東本願寺) 私が自らのいのちを生きるのではなく、 いのちが私を生きていると考えているよう呼びかけた。 (中略) (友人の言…

想像力と逆翻訳

スクラップブックから。 朝日新聞2017年9月14日朝刊。 福岡伸一の動的平衡「学術用語 邦訳の功と罪」 思えば、わが国の近代初期の学者たちが、 あらん限りの想像力を駆使して 学術用語を邦訳してくれたおかげで、 我々はあらゆる西洋の知識を すべて母語で学…

原田大助/山元加津子『さびしいときは心のかぜです』(1995)

勤めている会社で社員のこどもたちに 会社見学をしてもらうイベントがあった。 小学校低学年のこどもたちに絵本の読み聞かせをするので 不要になった本を寄付してほしいと呼び掛けがあった。 さびしいときは心のかぜです作者: 原田大助,山元加津子出版社/メ…

首相はどこで誰に発言したのか

昨日のスクラップブックから。 朝日新聞2017年6月30日朝刊。 月イチ連載「池上彰の新聞ななめ読み」 「改憲めぐる首相発言 記事に透ける近さと熱」 安倍晋三首相は6月24日、 自民党としての憲法改正案を年内に提出したい という考えを明らかにしました。 翌…

末広町にTCC入賞作品展を見に行く

午前中に今週やり終えておきたい仕事を テキパキと片付けていく。 お、意外にはかどるな。 目標があると時間管理はうまくいきますね。 社員食堂でかつ丼ランチ(味噌汁、小鉢を付けて580円)を終えたら 銀座線で末広町に向かう。 東京コピーライターズクラブ…

したの どうぶつえん いこうね

きょうのスクラップブックから。 讀賣新聞2017年6月27日朝刊。 「こどもの詩」 どうぶつえん 蛭田 樹季(ひるた いつき) ばあば ありあと こんど したの どうぶつえん いこうね (千葉県流山市・麗澤幼稚園年少) うえの(上野)動物園にいった 帰りの言葉…

大王弁当、後方支援

本日、同居人は月一回の 東京コピーライターズストリート収録日。 0円プロジェクトとして、 執筆者、出演者、録音・演出スタッフが無償で協力。 同居人の会社で録音し、ウェブサイトで公開している。 収録後は、同居人の手料理で打ち上げが吉例。 大王食堂は…

伝統的文化と接続していない不安

きょうのスクラップブックから。 朝日新聞2017年6月14日朝刊。 「後藤正文(ミュージシャン)の朝からロック」(毎週水曜掲載) 最近、とある作品の制作に使うために、 友人から三味線を譲ってもらった。 (中略) 譲ってもらった三味線をケースから取り出し…

畑さいじりたいだけだ

スクラップブックから。 朝日新聞2017年6月9日(金)朝刊。 鷲田清一「折々のことば」第780回 人様に売れるとか売れないとか、 もう関係ねぇべさ、 畑さいじりたいだけだ 仮設住宅に避難中の老婦人 元のように畑に出たいと願う避難中の老婦に、 今の状況では…

おしゃべりは知の生産のため

きょうのスクラップブックから。 讀賣新聞2017年6月24日朝刊。 日曜版「名言巡礼」 森毅の随筆「京都のおしゃべり文化」(2000)の一節。 「討論は知の消費であり、おしゃべりは知の生産のため」 近くに1930年(昭和5年)開店の「進々堂」がある。 大勢で囲…

侮れませんな、政治家は

洗濯やら買い物やら用事があって 我がママチャリ1号で最寄り駅近辺をウロウロしていたら どうも聞き覚えの声がする。 よもやと思えば、やはり福島瑞穂だった。 (中央が福島瑞穂社民党副党首。意外と小柄でしたね) 社民党が擁立した都議候補・桜井純子の応…

わたしもそういう草なのさ

きょうのスクラップブックから。 讀賣新聞2017年4月30日。 連載50周年を迎えた人気コラム「こどもの詩」。 第四代目選者、詩人の平田俊子さんのインタビュー。 「涙がこぼれることを、こんなふうに表現できるんだ」 と平田さんはこの詩を取り上げた。 なみだ…